サイエンス・スタディーズ研究会(SSU)の目的

サイエンス・スタディーズ研究会(SSU)は、科学・技術のダイナミズムを社会科学の観点から研究することを目的とした研究会です。

 こうした分野は現在研究活動が国際的に活発になりつつあり、しばしばSTS(Science and Technology Studies)の名前でわが国でも知られるようになりつつありますが、特に本邦の場合、社会科学的にじっくりとデータを集めながら問題を吟味すると言うよりは、どちらかと言うと実用主義的な議論や、欧米の議論の単なる紹介に終始する傾向があります。特に近年では、ムード的にSTSを語りながら、社会科学的な基礎を欠いた議論も横行しています。そのため議論が社会科学に再帰的に影響を与えるといったダイナミズムに欠け、社会科学系の研究者の離脱も目立ってきました。

 本研究会では、そうした傾向への反省を基にして、社会科学の理論的基礎に基づきながら、社会に埋め込まれた科学・技術のダイナミズムを観察し、その知見からさらに社会・文化理論の革新を目指す研究会です。社会科学におけるさまざまなアプローチ、つまり質的(民族誌的)、量的(統計的)、歴史的なさまざまなアプローチを総合的に取り込みながら、このテーマを研究します。

  研究会は1,2ヶ月に一回をめどに、東大駒場で行っております。参加は自由です。
内容、Mailing List 等に関するお問い合わせはssu208(AT)gmail.com